blog index

春夏秋冬

中学校社会科教師の考えている事:
家族・子育て・仕事・学校・社会・歴史・趣味・etc・・・
〜進学塾(中学・高校受験)の講師・教室長として民間企業で10年以上勤務した後、公立中学の教諭となりました〜
<< 菅内閣不信任案(ウチのこども自慢) | main | 中黒・ハイフン・ダブルハイフン >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | - | | - | - | - | - |
弱者・敗者に冷たい自分
自分自身ではあまり気づかなかったが、俺は「弱者・敗者に冷たい」らしい。
最も身近な人間の指摘なので、間違いのないところだと思う。
たしかに、新聞やテレビまた生徒を見ていて、「それは自己責任だ」と批判することが多い。

自分自身が社会的弱者・敗者という環境で育ったので、青年時代は政治運動・社会運動に身を投じた時期がある。
だが、「かつての学生運動(1968〜70年代前半)で、運動に参加した者に、『母子家庭』の子供の割合が多かった」という記事を読んだことで、なんだか謎が解けたような気がした。
つまり、母子家庭に育った子供は、「受容的な母性」の影響を受けながら、「威厳的な父性」に欠けるため、「社会を父にみたて」て、「父さん、がんばってる僕を認めてよ。僕ら経済的弱者を助けてよ」という、「甘え」の感情の裏返しとして、身近に反発・反抗できる父がいないため、社会に反抗するのだ(単なる反抗期の子供)。
この心理的分析はある面で正鵠を射た指摘だと思う(実際、自分の心理を見透かされたような気がした)。

であるから、そうした社会運動・学生運動が資本主義社会の豊かさ・競争社会の論理に敗れた80年代以降、かつて「新左翼」の立場で運動をおこなった若者が、新保守主義や新自由主義の論客へと転身していったのだ。

自分も同じ。
聞こえない叫びを叫んでも、社会を分析・理解しても、地縁・血縁・門閥・閨閥・コネで動く旧習の年功序列社会がびくともしないと知った後、不条理なその社会を揺さぶり動かし、客観的な「平等」理念がちゃんと通る社会に変えてゆくためには、「結果の平等(社会主義)」ではなく、「過程の『実力主義』と結果の『成果主義』」という、個人で人を評価する競争社会のほうがよほど「平等」であり、2世3世のボンボンを蹴落とすことができる。

こうして(アメリカ的な)企業の論理(実力主義)を振りまわす新自由主義的な「自己責任論」が、僕らをとらえ、「甘えるな、甘えても社会は何もしてくれない。それより勉強しろ、自分を鍛えろ、そうすれば実力で這い上がれる」という、今の自分の教育理念のひとつが産まれたのだ。
慰めと癒しは、弱者が強者にもとめるルサンチマンなのではないか?
であるなら…、いや、だから、自分の生まれた環境への恨みをバネに、戦え。甘えるな。情報を待つな、取りに行け。

まだ分析は必要で、「ニーチェやハイデガーがナチズムへの通路を用意したこと」とも繋がる危うい面はあるのだが、それが、「本当は弱者・敗者の立場に立ちたい自分」が、「弱者に冷たい批判」をあびせる理由だ。
と、自己分析している。
| 春秋里(haruakisato) | つぶやき | 07:11 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
スポンサーサイト
| スポンサードリンク | - | 07:11 | - | - | - | - |
コメント
弱者に厳しいのは不安定な今の社会のなかで、自分を肯定したいが為ですよ。自我を無くすよう努めれば寛容になります。
| 風木 | 2011/06/23 2:54 AM |
コメントありがとうございます。
「厳しい」…というより、「冷たい」のですが、おっしゃるとおり、自分を肯定したいからだと思います。
このブログも「自分大好き」ブログになってますから。
しかしながら、無我(悟り)は求めていません。
優しいフリをする、それを声高にアピールする、さらに最悪なのは、自分を肯定するために他者を貶める(悪口・ウワサ)人々が腹立たしい…。
| 春秋里 | 2011/06/23 6:14 AM |
そこまで、自分で理解してればOKなんじゃないですか?
生活保護を不正に受けている人を何人も知っています。
「医療費タダだし、薬貰い放題だから」「バイトは8万以内にしないとバレ易いからね」とと言いながら国からもらったお金でお酒を飲んでる姿を見ると頭に来ます。
弱者のフリをしてる人。弱者でいる事に甘んじて援助を受けるのを当然と思っている人がいると、「冷たく」なってしまいます。
きっと、一生懸命生きている弱者に対してはそんなに冷たくないんじゃないですか?
| ぱと | 2011/08/15 6:54 PM |
コメントありがとうございます。同感です。
うちの母は寡婦ながら、「生活保護だけは受けまい」という姿勢で、自分と弟を育ててくれました。
そうした矜持ともいうべきものが日本人の美徳だったはずなのですが…。
不正受給者の問題は受給者のモラルだけでなく、支給側の行政の問題でもありますね。
| 春秋里 | 2011/08/15 8:17 PM |
コメントする


この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>

bolg index このページの先頭へ